自作ゲームを自作筐体に搭載する文化がある。

RetroPiはシングルボードコンピュータのRaspberry Pi専用のLinuxディストリビューションだ。ゲームエミュレータ専用のディストリビューションとして知られている。RetroPieを利用して往年のアーケード名機を再生したり、オリジナルの筐体を作る人たちがたくさんいる。 e

Rasberry PiとRetroPieを使えばオリジナルゲーム機が作れる。

米国ではアーケードサイズの自作筐体を作る文化があります。instructablesで検索してみると自作筐体がたくさん出てきます。

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http://www.instructables.com/howto/retropi/

 

日本国内でも自作筐体を作っている人はいるけど、ゲーム機本体を利用したものがほとんどで、アーケードサイズの筐体を作る人はほとんどいない。日米の住宅環境の違いも大きいかもしれません。

ただ、ちょっと変わったギークがエミュレータを弄くり回してる規模の趣味ではありません。信じられないことに、自作ゲーム付き自作筐体を紹介するフェアや自作筐体を製作する授業がニューヨーク大学芸術学部で行われていたりします。

ニューヨーク大学芸術学部では様々な学科がありますが、  Game Centerという学科ではゲームカルチャーの研究やゲームデザインの訓練が行われています。ちなみに扱っているゲームはアナログ・デジタル問いません。ボードゲームをしていたり、野外で遊んでいる写真もオフィシャルページに掲載されています。

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NYCの大学生がボードーゲームを作っている様子 http://gamecenter.nyu.edu/academics/

講師のMark Klebackさんは『Digital Fabrication for Arcade Cabinet Design』でアーケード筐体の作り方を教えています。

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授業の様子 http://www.kleebtronics.com/teaching/arcadecabs

以下、授業の概要です。

  • Build a simple multiplayer game using Unity
  • Prototype a hardware controller for Unity game or other software application
  • Using Vectorworks, design an enclosure for the game. Incorporate a finished design for the controller
  • Fabricate the enclosure using a CNC router and/or laser cutter. Finish the exterior of the cabinet using paint or stain.
  • Learn about different tools for installation design, including startup scripts, embedded Linux systems, screens, and power management
  • Install the finished product in a group show at the end of the semester

CNCを用いた材料の加工から、Unityを用いたハードウェアのプロトタイプデザイン、Linuxの知識、パワーマネージメント、自分自身で自作筐体のインディゲームを完成させるための知識を教えています。何も無い状態からアーケード機が生まれるプロセスを学ぶのはむちゃくちゃ面白そうです・・・。ちなみに日本国内で似たような授業が無いか探してみましたがどこにもありませんでした。

さらにMark Klebackさんはキュレーターをしています。Death by Audio:Arcrdeという団体で自作筐体のインディゲームイベントの企画に携わっています。

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イベントの様子 http://deathbyaudioarcade.com/

Death by Audio:ArcrdeはMaker FaireやSXSW、MagFestなど、様々なイベントに出展しています。ちなみにDeath By Audioの本業はギターペダルの設計と製造です。「ロックバンドにハマるのはギークやナードばかりで、普通の学生はEDMやヒップホップしか聞かない」とニューヨーク出身のバンド『Vampire Weekend』が言っていたことをうっすらと思い出しました。オールドスクールのゲームもオタクしかやりません。彼らが作ったゲームが8bitライクな作品が多いのもなんとなくわかる気がします。ロックオタクが主人公でゲームライクな演出の映画『スコット・ピルグリム』なんて思いきりそんなかんじですよね。