Raspberry Piはゲームエミュレーターにイノベーションを起こした。

ゲーム筐体を自作し、Raspberry Piを組み込み往年のアーケード機を再現してしまう文化があります。もちろん昔からコアなファンがひっそりと自作していましたが、ハードウェアの知識とソフトウェアの知識の両方が必要でしたし、何より部品代も高額でした。しかし、近年、Raspberry Piなど、安価なLinuxシングルボードの登場で自作筐体を作る敷居が下がりつつあるとJeff Atwoodさんが述べていました。 Jeff Atwoodは海外のギークです。Stack Overflowの有名回答者であり、Stack Exchangeの創設者の一人で知られています。彼は子供の頃からアーケード機が好きで、大人になって女の子とデートしたり、友達と遊んでいるときでも、アーケード機の情熱が忘れられなかったギークです。そして、10年以上前からDIYでアーケード機を作っています。

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彼はRaspberry Piなどのおかげで簡単に自作アーケード機が作れるようになったと説明していました。以下三つが理由です。

  • Raspberry Piはエミュレーション・シーンに革命を起こした存在になっている。現行のRaspberry PiはBluetoothとWiFiに加えて性能を向上させたRaspberry Pi3である。ニンテンドー64、PSX、ドリームキャストを動作させるには十分な速度があるし、あとはRaspberry Piでゲームを遊ぶためのLinuxディストリビューション「RetroPie」をダウンロードして一枚10ドルの32GBのSDカードでブートさせればいいだけだし、なにより本体のRaspberry Piはたったの35ドルだ(日本では5000円強)。RetroPieはいくつかのフリーゲームが内蔵してあるよ。あとは好みのROMやイメージファイルを加えていけばいいだけだ。
  • 中国製のAll in One JAMMA互換ボードが90ドル程度で売られている。「Pandora Box」はJAMMA互換ボードのブランドの一つだ。ARM CPUやROMイメージなど、60〜600枚のゲームが一つのボードに組み込まれている。もちろん完全に無許可で非合法な商品だ。でも、JAMMA互換ボードを買うことは、古くて壊れてしまったアーケードゲーム機を購入できるのと同じようなものだ。コントローラーとモニターがあれば動作するJAMMA互換ボードは1985年にはふつうに紹介されていたしね。アーケード機の代用品である JAMMA BOXにプラグを刺し、スイッチを押せば、自分だけのバーチャル・アーケード機が手に入るんだ。自分でボードから組み込むこともできるし、 JAMMA互換ボードが組み込まれた完成品も売られている。自分の好みの物を選べばいいよ。
  • 安くて高品質なアーケイドサイズのIPS液晶ディスプレイ。僕が2005年にアーケードゲーム機を自作したときにはブラウン菅のディスプレイを使ったけど、むちゃくちゃ大変だった。ブラウン菅はとんでもなく重たいし、たくさんの電力も必要だ。ブラウン管は視野角やリフレッシュ・ノートに気をつかうけど、 IPS液晶ディスプレイならば心配する必要はないし、簡単に動作するし、さらに省電力かつ100ドル未満で購入することができる。

補足ですが、JAMMA(Japan Amusement Machinery Manufacturers Association)は「日本アミューズメントマシン工業協会」のことです。また規格の意味で使われます。

JAMMAによって制定された規格の代表的なものは、アーケードゲーム基板と筐体などを接続するコネクタである[1]。これは1986年に制定され、以降に発売された基板や筐体はJAMMA規格およびそれを拡張したインターフェースで接続がされるようになっている。「JAMMA接続」と言った場合は通常こちらの規格を指す。下記JVS制定後は「旧JAMMA」や、JAMMA Standardの略で「JS」などとも呼称される。

Wikipedia:日本アミューズメントマシン工業協会

また、amazonなどのECサイトで検索するとAll in oneの JAMMA互換基盤が見つかりますが、当然ながら基盤内部に内蔵してあるゲーム・イメージは著作権をクリアしていません。内蔵してあるゲームのリストが説明になかったり、つまり・・・そういうことです。建前上、フリーゲームか著作権が切れたゲームが内蔵してあるものが売られているということです。購入及び使用は自己責任でお願いします。ちなみにamazon以外のサイトでは堂々とゲームリストが記載されています。僕はGoogle先生が怖いのでリンクは貼りません・・・。

自作アーケード筐体を作るためには、Raspberry Piを購入しRetro Pieをインストールして、部品を購入して組み立てればいいのです。予算、制作時間、設置場所、ディスプレイにコントローラなど具体的なことを事前に決めておいたほうがいいとも述べていました。アーケード用のボタンやジョイスティックは通販で購入することが可能です。もちろん完成品を分解してパーツ取りしてもいいでしょうし、 スーファミのコントローラを利用している人もいます

プラモデルのようなキット品を購入して作ることも勧めていました。The Porta-Pi Arcadeと言われているキットで木製の筐体のみなら90ドルで、フルキットで330ドルでした。ディスプレイのサイズは約10インチ日本への輸送量は68ドルでした。もし購入するフルキットのほうがコスパはいいですね。

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それかフルキットはありませんでしたが、Reyannという業者さんからも購入可能です。

Jeff Atwoodさん曰く、かつては制作費用が1500ドル以上かかったそうですが、Raspberry PiとRetro Pieのおかげで100ドル〜300ドルで自作アーケードが作れてしまうそうです。こだわりを加えたとしても500ドルで収まると述べています。もっと深く知りたい方は以下の元記事をクリックしてください。コメント欄にいろいろな自作アーケード筐体が載っていておもしろいです。

元記事:The Raspberry Pi Has Revolutionized Emulation